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うしづま水辺の楽校
牛妻地名由来(牛妻伝説.小萩と黒牛)
昔、竜爪山に住む、道白和尚の弟子「祖益」は、今川家の奥女中「小萩」を見染め、思い続けていました。
しかし、和尚に「不邪淫戒を破ると、畜生道に落ちますよ」と注意され、遂には、思い焦がれて死んでしまったそうです。
「祖益」の死後3年が経ち、和尚の前に1頭の黒牛が現れました。
この牛は、まるで人間のように和尚に仕え、夜になると麓の丹野村へ行き、農家の軒下で眠ったそうです。
丹野村は、「祖益」が思いつづけた「小萩」の在所がありました。
和尚の言う通り、畜生道に落ち、牛になってしまったのでしょう。
「祖益」の思いを知る人々は牛になってもなお、思い続ける姿を哀れみ、それから丹野村を牛妻村と呼ぶようになったと言われています。
※不邪淫戒(不道徳な男女の付き合いをしてはならないという仏教用語)
※畜生道(牛馬など本能だけで生き、救いの少ない世界)
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